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キャンプ初心者が最初に買うべき道具と、買って後悔したもの
キャンプを始めたのは3年前の春だった。友人に連れられて初めてサイトに立ったとき、周囲のベテランキャンパーの装備と自分の手持ちのあまりの差に愕然とした。そこから沼にはまるまでそう時間はかからなかった。
今振り返ると、最初の1年間で買ったものの半分は正直いらなかった。逆に「もっと早く買えばよかった」と後悔したものもある。これから始める人に、同じ失敗をしてほしくないので、リアルな体験をそのまま書く。
初期費用の現実——5万円あれば何とかなる
よくある「キャンプ道具一式10万円〜」という記事を見て、最初は怖気づいた。でも実際は、最低限そろえるなら5万円あれば十分スタートできる。もちろん、こだわり始めたら青天井だけど。
自分が最初に組んだ予算はこうだった。テント2万円、寝袋8000円、マット3000円、チェア・テーブル1万円、クッカー5000円、ランタン3000円、その他小物5000円。合計で約5万円。最初はこれで十分だったし、むしろこのくらいの装備で数回キャンプをしてから「何が足りないか」を実感してアップグレードする方が賢い買い方だと思う。
テント選び——最初の一幕はどこにすべきか
テントは一番悩んだ。コールマン、スノーピーク、DODと見比べて、価格帯も機能も全然違う。
結局最初に買ったのはコールマンのタフワイドドーム。2万円台で購入でき、設営が簡単で耐久性も高い。今でもファミリー向けの入門テントとして鉄板だと思う。設営時間は慣れたら20分くらい。雨の日に何度か使ったが、フライシートのおかげで浸水は一切なかった。
スノーピークのアメニティドームは「もう少し予算があれば」という選択肢。3万円台だが縫製の丁寧さと耐候性は別格で、同じスノーピークユーザーが多いキャンプ場では「あ、スノーピークか」とすぐわかる見た目の安心感がある。実際に友人のを借りて泊まったが、居住性の高さに驚いた。
DODはデザインが独特で、特にカマボコテント2はファミリー向けに非常に人気。ただ、入門者には設営のコツがいるテントもあるので、店舗で実物を確認してからの購入をすすめる。
逆に買って後悔したのは、Amazonで売っていた2980円の格安テント。一見コンパクトで軽そうだったが、ポールが弱く、初使用の夜中に倒壊した。安いテントには理由がある。
タープは「後で買う」でいい
最初、タープも必要だと思って一緒に買おうとしたが、キャンプ歴3年目の先輩に「最初はいらない」と止められた。これは正解だった。
タープを張るには別途ポールが必要で、ロープの長さや張り方の調整も慣れが必要。日差しや雨への対応はテントのフライシートで最低限できるし、まず「キャンプの流れに慣れる」ことが先決だった。タープを買ったのは5回目のキャンプ以降だったが、そのころにはどんなサイズ・形状が自分に合うかも見えてきていた。
チェアとテーブル——ここで大きく差がつく
チェアはコールマンのコンパクトフォールディングチェアを最初に買った。2000円台で、折りたたみ式でコンパクト。機能としては十分だが、座り心地は正直微妙で、長時間座っていると腰が疲れた。
その後、ヘリノックスのチェアワンに乗り換えた。価格は1万5000円と跳ね上がるが、座り心地・収納性・重量のすべてが別次元だった。ここはケチらなくてよかったと今でも思っている分野ではない——逆に最初はコールマンで十分だった。ヘリノックスは「本気でキャンプにはまった」と確信してから買う道具だと思う。
テーブルはDODのバッグインテーブルを使っている。収納袋がそのままテーブルになるというギミックが気に入っていたが、耐荷重が低いので鍋などを置くには向いていない。料理するなら別途アウトドアテーブルを用意した方がいい。
絶対必要だったもの——実体験から言う
ヘッドランプは必須中の必須だった。夜のトイレや焚き火の後の片付けで、両手が自由になる明かりがないと本当に困る。ジェントスの2000円台のもので十分。
地面が硬い場所でのペグ打ちに苦労して、鍛造ペグを別途買い足した。テントに付属のペグは柔らかいアルミ製が多く、石混じりの地面では曲がる。エリッゼステークやスノーピークのソリッドステーク30は3本1000円くらいで、これを10本持っておくと安心感が全然違う。
虫対策も軽視していた。初夏のキャンプでブヨにやられて腕が腫れ上がった。虫よけスプレーは必携だし、テントのベンチレーションメッシュが破れていないかを使用前に確認する癖も必要だ。
買って後悔したものリスト
まず、使い捨てカイロを大量に買いすぎた。春のキャンプで必要だと思って50個買ったが、結局10個しか使わず残りは翌年まで持ち越した。現地調達で十分。
次に、大型クーラーボックス。最初のキャンプから容量60Lの巨大なものを買ったが、一人や二人のキャンプでは荷物になるだけだった。まずはソフトクーラーで十分で、慣れてきてからハードクーラーに切り替えればいい。
それから、多機能ツール系のガジェット。「アウトドアに便利」と謳うマルチツールを何本も買ったが、使い勝手が中途半端で結局使わなくなった。ナイフ1本と100均のキッチンバサミの方がよほど実用的だった。
最初の1セット、現実的な組み合わせ
これから始める人への提案はシンプルで、まず5万円以内でそろえることを優先してほしい。コールマンのテントとコンパクトチェア、ロゴスかキャプテンスタッグのシュラフとマット、100均や安売りで調達できる調理道具。これで十分にキャンプは楽しめる。
スノーピークやヘリノックスは、何回か行って「もっとこうだったら」という具体的な不満が生まれてから検討すればいい。最初からいい道具をそろえても、使い方や自分のスタイルがわからないうちは宝の持ち腐れになる。道具はキャンプ体験の中で育てていくものだと、3年やって実感している。
キャンプは道具ではなく、「そこにいる時間」を楽しむものだ。最初は少ない荷物で、シンプルに始めてほしい。
