冬キャンプが最高すぎる理由と、凍えないための装備リスト

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冬キャンプが最高すぎる理由と、凍えないための装備リスト

冬キャンプを最初に経験したのは2年前の12月、山梨県のキャンプ場だった。夜の気温は予報でマイナス2度、実際にはマイナス5度近くまで下がった。寝られないんじゃないかとビクビクしていたが、気づいたら朝になっていた。それどころか、あの静かな冬の朝が今でも忘れられなくて、毎年冬キャンプに行くようになった。

冬キャンプには夏にはない魅力がある。虫がいない、隣のサイトがうるさくない、空気が澄んでいて星がきれい、焚き火が本当に暖かく感じられる。そして何より人が少ないから、静けさの中で自分だけの時間が持てる。

ただ、装備が不十分だと命に関わる。これは誇張ではなくて、低体温症は夜間の気温が5度以下になれば十分に起こりうる。冬キャンプは「楽しめる装備があるかどうか」で体験が天と地ほど変わる。

シュラフ——ここだけはケチってはいけない

冬キャンプで最も重要な装備はシュラフ(寝袋)だ。対応温度を確実に確認して選ぶ必要がある。

シュラフには「快適温度」と「限界温度」が表示されている。快適温度はその温度で普通に眠れる目安、限界温度はなんとか耐えられる下限。キャンプで使う場合は「快適温度」が現地の最低気温より5〜10度低いものを選ぶのが安全だ。

気温マイナス5度の冬キャンプを経験した自分が使っているのはモンベルのダウンハガー800 #1。快適使用温度はマイナス7度で、ダウン品質が高く圧縮してもかさが戻りやすい。価格は4万円台と高いが、冬キャンプをするなら投資する価値があった。

ナンガやイスカも冬用シュラフとして定評があり、同価格帯で選べる。フィルパワーという数値が高いほど保温性が高く、冬用なら700FP以上が目安だ。化繊シュラフはダウンより安いが、同じ保温性を出すには重くかさばる。軽量化を考えるならダウン一択だと思う。

薪ストーブ——冬キャンプの主役

冬キャンプを「最高」と感じる理由の半分は薪ストーブにある。テント内で薪ストーブを使うことで、外が氷点下でも幕の中は20度近くまで暖まる。この落差がたまらない。

使っているのはホンマ製作所のAPS-48DXという薪ストーブ。重量は15kg近くあって車でないと運べないが、熱量は圧倒的だ。薪ストーブを使う際には必ず「薪ストーブ可」のサイトを選ぶ必要がある。煙突穴が必要なため、テントも対応したものでないといけない。

テントはノルディスクのアスガルドのような天幕型か、DODのカマボコテントのようにストーブ穴オプションがあるものを使っている人が多い。初心者には設営が簡単なソロティピーテントとの組み合わせが扱いやすい。

薪ストーブで注意すべきは一酸化炭素中毒だ。密閉されたテント内では不完全燃焼による一酸化炭素が溜まりやすい。換気を絶対に怠らないこと、一酸化炭素警報器を必ず設置することは、冬キャンプの鉄則だ。ストーブを使うからといって出入り口を完全に塞ぐのは危険で、少し開けておくか換気窓を使うのが基本。

湯たんぽ——シュラフとの組み合わせが最強

薪ストーブをつけっぱなしで寝ることはできない(就寝前に消火が必要)。そこで活躍するのが湯たんぽだ。就寝1時間前にシュラフの足元に入れておくと、朝まで暖かさが持続する。

使っているのはマルカのブリキ湯たんぽ1.8L。キャンプでは焚き火や薪ストーブで湯を沸かして使える。容量が大きいほど保温時間が長いが、重くなるのでトレードオフだ。

シュラフに入ってから「寒い」と感じるのは、体温でシュラフ内を温めるのに時間がかかるからだ。湯たんぽで先にウォームアップしておくと、入眠がずっとスムーズになる。これを教えてもらってから冬キャンプが格段に楽になった。

防寒着——重ね着の基本を守る

就寝時の服装も重要だ。基本はベースレイヤー(ウール or 化繊の速乾)、ミッドレイヤー(フリース)、アウターの三層構造。コットンの下着やスウェットは汗で湿ると保温性が著しく落ちるので避ける。

頭からの体温ロスは大きい。ビーニー(ニット帽)を被って寝るだけで体感温度がかなり上がる。末端の冷えが気になるなら、薄手のウール靴下を履いたままシュラフに入るのも有効だ。

気温マイナス5度の夜でも、上記の装備で朝まで熟睡できた。キャンプ翌朝に「寒かった」と言っているのは大体シュラフが対応温度に合っていないか、防寒着が不十分な人が多い。

その他の便利装備

ホットカーペットを電源サイトで使うとリビングスペースが格段に快適になる。電源サイトは料金が少し高いが、冬キャンプでは使える場所なら積極的に選ぶ価値がある。

手袋はインナーグローブとアウターグローブの二枚重ねにすると調理時にインナーだけにして細かい作業ができる。焚き火の薪をくべる際に軍手だけだと熱が通るので、レザーグローブを一枚持っておくと安心だ。

朝食はお湯を沸かして済ませるものにすると楽だ。コーヒーとカップラーメン、それに鍋の残りを煮返す。冬の朝、テントから出た直後に吸い込む冷気の清々しさは夏では絶対に体験できない。

冬キャンプを勧める理由

夏のキャンプは混雑していて、隣のサイトとの距離が近く、虫が多い。それはそれで楽しいが、冬の静けさとは比べものにならない。

装備さえ整えれば、冬キャンプは夏より快適だと感じる人は少なくない。薪ストーブの炎を見ながら飲むウイスキー、静かな雪景色の朝、焚き火に向かって伸びる煙。こういうものは夏には出せない。

最初の一歩は「シュラフだけ冬用にする」でいい。それだけで冬キャンプの快適さは激変する。まずはシュラフから、ひとつずつ揃えていってほしい。

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